10日(月)にグランドハイアット東京(東京都港区)で行われた2008年HONDA F1発表会に出席したSUPER AGURI陣が、正式に参戦を発表できる喜びを語っている。
同チームの鈴木亜久里代表は、「長らく公の場で話をすることがなく、自分の中でもできない状態でした。やっと皆さんの前でお話しすることができるようになりました」と話を始めると、次のように続けている。
「いろいろなスポンサー、インベスターと話し合いをした結果、この度イギリスのマグマグループと契約に関して基本的な合意がとれました。また、本田技研工業のサポートが受けられるということで報告させていただきます」
さらに、亜久里代表は「小さいチームですが、チーム一丸となって今年またF1に参戦できることを、報告いたします。よろしくお願いします」と続けた。
また、ドライバーの佐藤琢磨は、「こうして正式に発表できてほんとうにうれしく思います。準備は困難を極めましたが、新しいサポートを受け、いいレースをできるように頑張っていきたいです。準備不足の不安もありますが、今年はいろいろとレギュレーションが変わることもあり、エキサイティングになりそうなので、メルボルンを本当に楽しみにしています。チームをさらに強力に作っていきたい」と意気込みを述べた。
琢磨のチームメートとして、ようやく正式発表を迎えたアンソニー・デビッドソンは「チャンスを得てまたF1で走ることができるのがうれしいし、同じチームで参戦できるのがうれしい」と語り、「準備をする時間がとても少なくて、メルボルンやマレーシアは大変だと思う。今年は3日間しかテストしていなく、本当に準備は遅れているけれど、モチベーションはとても高い。長い冬でメンタルな部分も鍛えられた。応援よろしくお願いします」と続けている。
チームとマグマグループは株式などに関しても話し合いの最中とのことで、HONDA側を含め、大枠の合意は取れているという。亜久里代表によれば、チーム名やチームのコンセプトには、大きな変更がない見込みだ。準備ができ次第、チームリリースなどできっちりと発表する意向を、亜久里氏は示している。