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■空力性能の規制

 09年の変更でもっとも大きいのが空力性能の規制。これは、マシンのダウンフォースを50%削減することで、オーバーテイク(追い越し)の機会を増やすことを目的としている。
 ダウンフォース削減のために、マシンの形状が大きく変る。まずフロントウイングの最大幅が1400ミリから1800ミリに変更され、タイヤと同じ幅まで拡大。リアウイングも全幅が1000ミリから750ミリに縮小、高さも800ミリから950ミリへと変更される。リアウイングのディフューザーは小さくなり、後ろ側のダウンフォースは減少することになる。
 また、フロントタイヤの中心部より前方450ミリからリアタイヤの中心までの間にウイングを装着することが禁止されるため、バージボード、ウイングレットなどのアイテムが取り外される。空力性能の規制のため、マシンの外観も一新されている
 さらにオーバーテイク増加のために、空力をドライバー自身がコントロールできる可変フラップも導入。フラップは角度を6度の範囲内で操作でき、1周につき2度変更できる。このため、ドライバーの判断力がより問われることになる。

 

■KERSの導入

「KERS(Kinetic Energy Recovery System)」とは、ブレーキ時にたまる運動エネルギーを蓄積し、加速時に再利用するシステムのこと。KERSによって得られるエネルギーは80馬力に匹敵し、1周で約7秒ほど利用できる。これも、F1の醍醐味(だいごみ)であるオーバーテイク増加を目的としている。ドライバーは、ステアリングに取り付けられたボタンを押すことで、KERSを発動させ、パワーを爆発させることができる。
 しかし、KERSのシステムに対する信頼性はまだ保障されているわけではない。また、マシンに搭載することは最適な重量バランスを取りづらくなる可能性があるため、導入するかどうかは各チームの任意となっている。

 

■スリックタイヤの復活

 空力規制のために落とされたグリップ力を補うため、1997年シーズン以来となるスリックタイヤが復活する。スリックタイヤは、タイヤに溝が入っていないため路面との設置面積が広くなり、また表面を溶かし粘着力を高めることでグリップ力が高まる。タイヤの性能は昨年より最大約20%のグリップ力アップが見込まれる。そのため、メカニカルグリップでのオーバーテイクを可能とさせ、タイヤ選択がレース戦略にも大きくかかわる。
 スペックはソフトとハードのドライタイヤと、スタンダードタイプのウェットタイヤ(インターメディエイト=中間タイプ)、エクストリームタイプのウェットタイヤの4種類。ソフト・ドライタイヤにはタイヤの外側に緑色のライン、エクストリームタイプのウェットタイヤには中心に緑色のラインが入っており、タイヤの種別を見分けることができる。

 

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