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マシン
 
ボディは規定内で空気の流れを整え、ダウンフォースを効率よく生み出し、空気抵抗を最小限に抑えて、速く走れるように設計されています。ボディ形状の開発は、まず小さな模型を使って始めます。次に2分の1サイズの模型を作り、風洞実験室と呼ばれる、巨大な扇風機が取り付けられたような部屋で空気の流れをテストします。コンピュータによるシミュレーションが一般化している昨今では、正確な仮想テストを行った上で、2分の1サイズの模型を使い、開発を始めることもあるようです。

ボディの材質は軽くて強いカーボンコンポジットという素材で、細身のボディでもしっかりとドライバーを保護できるようになっています。非常に高価な素材ですが、マシンはレースに出場する前にクラッシュテストという安全性を確認するテストを受け、合格しなければ走れません。したがって、最低1台はマシンをつぶしてしまうことになります。

F1マシンを生み出すのは、博士クラスの優秀なデザイナーやエンジニアです。彼らは規定の範囲内で、より速いマシンを作るために日夜、研究を重ねています。実際、実戦で使われたマシンが規定に準じているかどうかはグランプリ開催中、セッション終了後などのFIAによる抜き打ち採寸で厳格に検査されています。

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タイヤ
 
ドライバーの操作やエンジンのパワー、ウイングで得たダウンフォースなど、F1マシンのすべての動きを地面に伝える唯一のものがタイヤです。前輪をフロントタイヤ、後輪をリアタイヤと呼びます。タイヤ表面のコンパウンド(ゴムの素材、成分)と路面状況の相性はマシンの挙動、ひいてはタイムに大きく影響するため、マシンを構成するパーツの中でも重要な位置にあります。また、タイヤはパーツの中で最大の空気抵抗を受けるため、タイヤ周辺の空気の流れを、いかに効率よく処理するかが重要になります。

F1のタイヤには大きく分けて2種類あります。晴天用のドライタイヤと雨天用のウエットタイヤです。かつてのドライタイヤは、まったく溝のないスリックタイヤと呼ばれるものでしたが、安全性の面から1997年限りで禁止されました。現在は規定により、必ず4本の溝がなければなりません。

2007年からはミシュランが撤退し、ブリヂストンのワンメイク(1社独占)供給となりました。タイヤの開発競争がなくなってしまうことは残念ですが、タイヤの性能に左右されない、マシンやドライバーの技量が試されるようになったという見方もできますので、各チームやドライバーのタイヤの使い方に注目していきましょう。

主な規定
 

  • フロント、リアともに4本の溝がなくてはならない
  • リアの空力デバイスを外した状態で平面図上、ボディの外側になければならない
  • 4輪のみ
  • ホイールの材質はすべて同じ金属でなければならない
  • 幅はフロントが305mm以上355mm以下、リアが365mm以上380mm以下
  • 直径はドライタイヤが660mm以下、ウエットタイヤが670mm以下
  • 寸法の計測は1.4バールに加圧した新しいタイヤをマシンに取り付けた状態で行う
  • ホイールビード(タイヤとホイールのふち)の直径は328mm以上332mm以下

 


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