マシン |
ボディの材質は軽くて強いカーボンコンポジットという素材で、細身のボディでもしっかりとドライバーを保護できるようになっています。非常に高価な素材ですが、マシンはレースに出場する前にクラッシュテストという安全性を確認するテストを受け、合格しなければ走れません。したがって、最低1台はマシンをつぶしてしまうことになります。
F1マシンを生み出すのは、博士クラスの優秀なデザイナーやエンジニアです。彼らは規定の範囲内で、より速いマシンを作るために日夜、研究を重ねています。実際、実戦で使われたマシンが規定に準じているかどうかはグランプリ開催中、セッション終了後などのFIAによる抜き打ち採寸で厳格に検査されています。
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タイヤ |
F1のタイヤには大きく分けて2種類あります。晴天用のドライタイヤと雨天用のウエットタイヤです。かつてのドライタイヤは、まったく溝のないスリックタイヤと呼ばれるものでしたが、安全性の面から1997年限りで禁止されました。現在は規定により、必ず4本の溝がなければなりません。
2007年からはミシュランが撤退し、ブリヂストンのワンメイク(1社独占)供給となりました。タイヤの開発競争がなくなってしまうことは残念ですが、タイヤの性能に左右されない、マシンやドライバーの技量が試されるようになったという見方もできますので、各チームやドライバーのタイヤの使い方に注目していきましょう。
主な規定 |
- フロント、リアともに4本の溝がなくてはならない
- リアの空力デバイスを外した状態で平面図上、ボディの外側になければならない
- 4輪のみ
- ホイールの材質はすべて同じ金属でなければならない
- 幅はフロントが305mm以上355mm以下、リアが365mm以上380mm以下
- 直径はドライタイヤが660mm以下、ウエットタイヤが670mm以下
- 寸法の計測は1.4バールに加圧した新しいタイヤをマシンに取り付けた状態で行う
- ホイールビード(タイヤとホイールのふち)の直径は328mm以上332mm以下
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