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FIAは、高価になりすぎたF1の消滅を防ぐため、今後5年間で抜本的なコスト削減計画と標準化パーツの強制を予定しているが、何十年間もモータースポーツで最も高価なマシンをつくり続けてきたF1はカルチャー・ショックを受けている。

本紙が入手した文書によると、FIA会長マックス・モズレーがチーム代表10人を召集して来週ジュネーヴで開催される危機サミットで、チーム予算を大幅に削減し、エンジンとシャシーの設計には「金に糸目をつけない」文化を終わらせることを目指した広範囲の革新的な技術規約を討議するという。先週、モズレーとF1商業権保有者であるバーニー・エクレストンがF1のコストを「劇的」に削減したいと発言したが、それを受けた形でFIAのイニシアチブが続いた。

提案されている方法として、2010年シーズン開幕時の標準化エンジン導入がある。これは、現在に比べるとごくわずかなコストで各チームが製造するか、単一のサプライヤーあるいは委託業者によって製造される。次の新しいエンジン規約は2013年に始まるが、これは駆動系(エンジンとギアボックス)に熱・排気回収システムを組み込み、現在の予算よりもかなり低い開発コストを達成する。またマシンに多くの「共通パーツ」を使うことが求められ、標準化されたサスペンション・システム、ホイール、アンダーボディを使用する。

2013年のエンジンは小型になるが、燃料効率およびエネルギー効率の面で高度に進化している。FIAは文書の中でチーム代表に「我々は新しいアイデアを喜んで受け入れる」と書いている。「前提条件は (i) 駆動系の開発、メンテナンス、ユニット製造のコストが現在のコストより一桁低いこと (ii) 駆動系は最小コストで独立チームが利用できること、のみである」

FIAは、節約できる領域をすべて確認したがっており、文書にもあるように「主な支出の対象であるが、F1のスペクタクルや観客の興味を盛り上げないその他のパーツの標準化」を求めている。そしてチーム代表に対して、レーシングの規約、特に普通の観客に「見えない」技術的分野の規約を変更してF1を安価にする方法を探すよう求めている。ひとつの可能性としては、レース週末中は必要なメンテナンス以外マシンに対する作業を禁止するという方法がある。

ジュネーブ会議の議題は、要するにかなり安価なF1への趣意書であるが、モズレーは今と変わらずエキサイティングなものになると信じている。このサミットに向けて準備を進めているチーム代表全員が受け取ったこの文書の「注記」の中で、モズレーは厳しい世界的経済情勢にふさわしいスリム・バージョンのモータースポーツのエリート・チャンピオンシップの展望を披露している。彼は、将来はエクレストンが運営するフォーミュラワン・マネージメント(FOM)によって分配されるテレビ放映権料と同じ予算でチームが運営できるようになると提案している。平等に分配されれば各チーム4,000~5,000万ポンド(68億4千~85億5千万円*)になるが、トヨタ、ホンダ、マクラーレン・メルセデスなど最大手のチームの現在の技術予算はこの3倍以上である。

モズレーは注記に「FIAは、F1コストは維持できないと考えている」と書いている。「現在の世界的金融危機の前でさえ、チームは、スポンサーシップ料とFOMの分配金から構成される収入以上に支出していた。その結果、独立チームは裕福な個人の善意に頼っており、マニュファクチャラー・チームは親会社からの多額の施しに依存している」

モズレーは、4台足りない20台のF1グリッドから弱小チームが撤退した場合、F1は生き残れないことを心配している。「身に迫る危険がある。場合によってはこういった補助金が止まるだろう。そうなれば、2チームの空白に加えて参戦チームの数が減少し、グリッドの縮小は容認できないレベルになる。FIAの見解は、チームはFOMから得る収入と同じまたは近い予算で競争力のあるレースをしない限り健全とはいえないというものである」

14日夜、FIAのスポークスマンはFOTAに議題と方針説明書を配布したことを認めたが、ジュネーヴ会議を前に詳細についてはコメントを拒否した。

Times Online

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日本中のF1ファンの視線が富士へと注がれる中、来季より日本GPの舞台として帰ってくる三重県の鈴鹿サーキットでは、2009年F1グランプリの開催へ向けて本格的な改修工事が開始されている。

9月7日のイベントを最後に、国際レーシングコース(東コース)でのレーススケジュールをすべて排除した鈴鹿は、グランドスタント(V席)やピット・パドックエリアの改修に本格的に取りかかっている。来季のF1日本GPへ向けてチームのホスピタリティとなるパドックエリアはピットビルディング、コントロールタワー、メディカルセンターなどすべて新設となり、スタンド側ではグランドスタンドが増設される。

コースレイアウトはF1ドライバーからも評判の高い伝統のレイアウトを維持したまま、安全性向上を図る。第1コーナーイン側、逆バンクイン側、最終コーナーのアウト側のランオフエリアが拡張され、第2コーナーのアウト側はグラベルとターマック舗装との構成に変更される。

2006年10月8日、ミハエル・シューマッハが日本での最後の戦いを繰り広げ、今年の富士のウィナーでもあるフェルナンド・アロンソが勝利したあの日、惜しまれながらも一時F1の表舞台から退いた鈴鹿は、「伝統あるファンタスティックなコース形状を活かしながらも、見る人・走る人・運営する人にとって、安心・安全でワクワクする世界有数のサーキット」をコンセプトに、来年の春のシーズン開幕より、生まれ変わった姿で戻ってくる。

2009年10月11日、再び鈴鹿はF1世界選手権のレーススタートを迎える。



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